あいネットホール｜飯田地区・伊那地区のお葬式

長い介護生活に終止符が打たれ、夫が亡くなったのは暮れも押し迫った12月中旬でした。老いの体力が少しづつ衰えている事は感じていましたが、それはあまりに突然に訪れました。平安祭典に早速 連絡をとり、優しく親切に細かいところまで 対応していただきながら、亡くなった悲しみに暮れている場合ではない、しっかりせねばと自分を奮い立たせておりました。

今回 葬儀は平安祭典にまかせて安心だと確信した時でもありました。やがて、たびだちの儀式（湯灌）を執り行う事になりました。六畳一間に夫を洗う水音だけが響く静寂の中、この世の汚れを落として彼岸に旅立つために、厳かに事がすすんでいきました。

洗う人の手の動きを目に追いながら、長い介護の毎日 幾度となく触れていた夫の身体の 今は胸 今は腹部あたり と思い、もう触れることの出来ない淋しさがこみあげて来ました。 私達が中座したあと、身支度を整えた夫に会いました。声を掛ければ「おう！」と 応えるいつもの顔。生きているような 穏やかな顔が、そこにありました。 子供達もこらえていた涙が溢れました。

私達は告別式・葬儀・出棺の順で行いましたので、ご友人 ご近所の方々の皆様に顔を見ていただく事が出来て お別れが出来たことをよろこんで頂けました。温かいお気持ちに支えられ葬儀を行うことが出来ました。

出棺の折、皆様がご葬儀場の玄関でお見送りの為、お揃いで並んで下さった時 どこからか来た 鳩が7～8羽 輪をかいて舞いあがっていたのも印象的なことでした。雲一つない冬の青いあおい空でした。 平安祭典の皆さまの温かい心くばりと対応に感謝しております。 ありがとうございました。