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コラム

2025.06.10(火)

  • 葬儀

【完全ガイド】葬儀の流れとは?|時系列でわかる手続きと準備のすべて

突然のお別れに直面したとき、何をどうすればいいのか。慌ただしい中でも故人を丁寧に送り出すために、葬儀の流れと必要な準備をわかりやすく解説します。

はじめに


大切な人との別れは心の準備ができていても辛いものです。特に突然の別れの場合は、悲しみに暮れる間もなく、さまざまな手続きや準備に追われることになります。

この記事では、臨終の瞬間から葬儀・火葬までの流れを時系列で解説しています

長野県 飯田・伊那地域の地域特有の習慣にも触れながら、一般葬・家族葬・直葬(火葬式)それぞれの流れの違いもわかりやすく説明しました。

葬儀は一生に何度も経験するものではありません。だからこそ、事前の心構えと基本的な流れを知っておくことが大切です。この記事を参考に、故人への最後のお別れを大切に、そして後悔なく行ってください。

葬儀の全体的な流れ:臨終から火葬まで


■臨終時の対応: 病院や自宅での最初の手続きと連絡先

病院で亡くなられた場合は、医師が死亡確認を行い「死亡診断書」を発行します。持ち物の整理や着替えの準備も行いましょう。

自宅の場合は、かかりつけ医に連絡し、同様に診断書を受け取ります。診察を受けていない場合は警察に連絡し、検視のうえ「死体検案書」が発行されます。

その後、家族や親族、地域(隣組など)に連絡します。

■葬儀社への連絡と決めるべきこと: 葬儀形式の選択ポイント

次は葬儀社への連絡です。夜中でも24時間対応してくれるところがほとんどなので、心配はいりません。
電話では、

  • どなたが亡くなったのか
  • 今どこにいるのか(〇〇病院、自宅など)
  • どこに安置するのか(自宅、葬儀会館など)
  • お世話になっている宗教者はいるか

くらいを伝えれば大丈夫。わからないことだらけでも、葬儀社のスタッフが親身に相談に乗ってくれます。

葬儀の形は大きく分けて三つ。大勢で見送る「一般葬」、親族中心の「家族葬」、そして火葬のみの「直葬」です。故人の希望や予算も考えながら、焦らず決めましょう。

■死亡届の提出と重要な手続き

死亡の事実を知ってから(亡くなってから)7日以内に、市役所か町村役場に死亡届を出さないといけません。必要なのは、

  • 医者による死亡診断書
  • 火葬料金(飯田市斎苑)
  • 予約証明書(葬儀社で発行)

死亡届の作成は親族などの届出人が行いますが、提出は葬儀社に代行してもらうことが可能です。役所まで行く時間がなくても心配ありません。
また、死亡届と同時に火葬許可申請書の手続きも必要になります。書類に不備がなければその場で発行されます。
これがないと火葬場が使えないので、火葬当日まで大事に保管しておいてください。

<死亡後の手続きチェックリスト: 7日以内・1ヶ月以内・それ以降の区分>

「この先、何をいつまでにすればいいの?」と不安になりますよね。期限別に整理すると次のようになります。

【7日以内】

  1. 死亡診断書の受け取り:医師
  2. 葬儀社への連絡:葬儀社
  3. 死亡届の提出:役所
  4. 埋火葬許可証交付申請:役所

【14日以内】

  1. 健康保険証の返還:役所・故人の勤務先
  2. 介護保険の資格喪失:役所
  3. 年金受給権者死亡届:年金事務所
  4. 世帯主変更届:役所

【1ヶ月以内】

  1. 雇用保険受給資格者証の返還:ハローワーク
  2. 葬祭費の申請:役所
  3. 遺族年金の手続き
  4. 銀行口座の凍結(相続手続きが完了するまで):金融機関
  5. 生命保険金の請求:生命保険会社
  6. 公共料金等の解約(名義変更):各契約会社
  7. クレジットカードの解約:契約会社

【3ヶ月以内】

  1. 相続手続き:役所・法務局・税務署 など

平安祭典では、弊社のご葬儀の利用有無に関わらず、相続手続きに関するご相談を承っております。お気軽にご相談ください。

 

 

葬儀のことで頭がいっぱいでも、これだけは忘れないでおきましょう。

葬儀社のスタッフが地域特有の手続きも含めて丁寧に教えてくれるので、わからないことがあったら遠慮なく聞いてみてください。

葬儀の形態による流れの違い


葬儀には「一般葬」「家族葬」「直葬」と主に3つの形式があります。それぞれの特徴と流れの違いを理解しておくと、状況に合った選択ができます。

■一般葬の特徴と流れ

一般葬は地域の方々や会社関係者など多くの人が参列する形式です。一般的な流れは次のとおりです。

  1. お通夜(前日夕方~夜)
  2. 出棺・火葬(翌日午前中)
  3. 告別式
  4. 葬儀
  5. 初七日法要

一般葬の場合は準備する物も多く、費用も比較的かかりますが、多くの方に見送られる機会となります。葬儀社との打ち合わせでは、参列予定人数や予算をしっかり伝えることが大切です。

 

 

■家族葬の特徴と流れ

家族葬は名前のとおり、家族や親しい方だけで行う小規模な葬儀です。近年、少子高齢化や核家族化、コロナ禍の影響などにより、家族葬を選択する方が増えています。
家族葬の流れは基本的に一般葬と同じですが告別式は行いません。
親しい人だけで心を込めてお別れできるという利点があります。
一方で、知らせを受けなかった方が後から知って戸惑うケースもあります。家族葬を選ぶ際は、誰に参列してもらうか、また参列していない方への配慮(訃報の出し方など)も考えておく必要があります。
地域によっては「家族葬でも地域の方には知らせるべき」という考えが残っている場合もあります。地域との関わりが深かった方の場合は、葬儀社に地域の習慣について相談するとよいでしょう。

 

あわせて読みたい 家族葬とは?基本から理解する現代の葬送スタイル|後悔しない選び方

 

 

■直葬(火葬式)の特徴と流れ

直葬は通夜や告別式、葬儀を行わず、火葬のみを行う最もシンプルな形式です。故人の遺志や家族の状況によって選ぶ方もいます。
直葬の基本的な流れは以下のとおりです。

  1. 葬儀社による遺体の搬送と安置
  2. 火葬場でのお別れ 簡単な儀式(15~30分程度)最期に顔を見る程度
  3. 火葬(約1時間)
  4. 骨上げと骨壺への収骨

直葬は費用と時間を大幅に抑えられる反面、多くの方にお別れの機会を提供できないという側面もあります。また、地域コミュニティが強い場所では、周囲への配慮も必要になることがあります。

直葬を選ぶ場合も、後日「お別れの会」を開くなどの工夫をすることで、より多くの方に故人を偲ぶ機会を設けることができます。

 

 

大切なのは故人の意思を尊重しつつ、残された家族が後悔しない選択をすることです。

長野県 飯田・伊那地域の葬儀習慣の特徴


長野県の南部に位置する飯田・伊那地域には、他の地域とは異なる独自の葬儀習慣があります。地元の方はもちろん、転入してきた方や久しぶりに帰省される方にとっても、これらの地域特有の習慣を知っておくことは重要です。

■地域特有の儀式や風習

飯田・伊那地域の最も特徴的な葬儀習慣は「前火葬(まえかそう)」または「骨葬(こつそう)」と呼ばれるスタイルです。通常の地域では通夜・告別式を行った後に火葬を行いますが、この地域では逆の流れが一般的です。

具体的な流れとしては、前日に通夜を行います。翌日荼毘に付した後、ご遺骨を安置して告別式・お葬式を行います。これにより、特に暑い時期の衛生面での心配が少なくなり、また故人の生前の姿のままを記憶に留めることができるという利点があります。

さらに、飯田・伊那地域では「精進落とし」の習慣も色濃く残っています。これは葬儀後に参列者に食事を振る舞い、故人を偲ぶとともに、手伝ってくれた方々への感謝を表す機会となっています。宗派によって呼び方が異なります。
地域外から来た方がこれらの習慣に戸惑うこともありますが、葬儀社のスタッフが丁寧に説明してくれるので安心です。大切なのは地域の風習を尊重しながらも、無理のない範囲で対応することです。

■現代の簡素化と地域慣習のバランス

近年、全国的に葬儀の簡素化が進んでいますが、飯田・伊那地域でもその傾向は見られます。しかし、完全に簡素化するのではなく、地域の伝統と現代のニーズをバランスよく取り入れるケースが多いです。
例えば、規模を小さくした家族葬でも前火葬の形式を取り入れたり、直葬の後に自宅で小さな法要を行ったりするなど、地域の習慣を尊重しつつも現代的なアレンジを加える方法が増えています。

また、昔は「町内総出」で葬儀の手伝いをする習慣がありましたが、現在では葬儀社がほとんどの作業を担当するようになりました。それでも近隣の方が受付や案内などを手伝ってくれることは多く、地域のつながりの強さを感じさせます。
伝統的な要素として特に尊重すべきものには、以下のようなものがあります。

  1. 前火葬の形式を基本とすること
  2. 地域の方々への適切な訃報連絡
  3. 僧侶による読経(宗派に合わせた対応)
  4. 精進落としなどの会食の場の設定

これらを完全に省略してしまうと地域の方々に違和感を与えることもありますので、どこまで簡素化するかは家族でよく話し合い、地域の方々の協力も得ながら決めていくとよいでしょう。
飯田・伊那地域の葬儀習慣は、長い歴史の中で培われてきた地域の文化です。現代の生活様式に合わせながらも、大切な文化として継承されていくことでしょう。

葬儀当日の流れと参列者の動き


葬儀当日は時間の流れが早く感じられるものです。ここでは、遺族と参列者それぞれの立場から、当日の流れとマナーについて解説します。

■前日(通夜)

午後~夕方

  • 僧侶到着、読経準備
  • 通夜式(僧侶読経、喪主挨拶)
  • 通夜振る舞い(最近は折詰持ち帰り対応も増加)

■ 当日(出棺~葬儀)

午前

  • 出棺の儀 → 火葬場へ移動(親族中心)
  • 火葬(約1時間)→ 収骨・遺骨を会場に安置

午後

  • 一般会葬者の受付開始
  • 告別式(お焼香・献花など)
  • 葬儀(僧侶読経、弔辞、喪主挨拶)※宗教者による
  • 精進落とし(会場内または折詰を持ち帰るケースが多い)
  • 遺族によるお見送り・挨拶

 

●遺族は特に以下の点に注意しましょう

  1. 全体の進行確認:担当葬儀社と当日の段取りを事前にすり合わせておく
  2. 受付係の配置:親族内で交代できるよう体制を整えておく
  3. 香典返し:即日返しの準備・配布タイミングの確認
  4. 体調管理:こまめに休憩を取り、無理のない行動を心がける

■参列者の基本的なマナー: 服装や香典、挨拶や振る舞いの基本

葬儀に参列する際のマナーは、故人と遺族への敬意を表すために重要です。基本的なマナーを押さえておきましょう。

服装

  • 基本は黒の喪服(男性はブラックスーツ、女性は黒の地味な服装)
  • アクセサリーは控えめに(真珠などの白いものは可)
  • 男性のネクタイは黒かグレーの無地
  • 靴下・ストッキングも黒を基本とする

香典

  • 外袋には「御霊前」または「御香典」と表書き
  • 金額は地域や関係性によって異なるが、飯田・伊那地域では一般的に3,000円~10,000円程度
  • 新札は避け、古札を使用

参列時の流れとマナー

  1. 受付で記帳し、香典を渡す
  2. 会場に入る前に一礼
  3. ご遺族に挨拶
  4. 焼香の順番を待ち、祭壇の前で一礼
  5. 焼香を行う(作法は宗派により異なる)
  6. 再度一礼して退場
  7. 会場を出るときも一礼

■葬儀後に行うべきこと: 精算や各種手続きのリスト

葬儀が終わったあとも、遺族には様々な手続きが待っています。葬儀社からの請求書の確認や精算はもちろん、以下のような手続きも忘れずに行いましょう。

葬儀直後~1週間以内:

  • 葬儀社への支払い精算
  • お手伝いいただいた方々へのお礼
  • 香典返しの手配と発送
  • 墓地や納骨の日程調整

葬儀後2週間~1ヶ月以内:

  • 銀行口座や各種名義変更手続き
  • 相続に関する相談(税理士や弁護士への相談も検討)
  • 四十九日法要の準備と案内

その他の手続き:

  • 故人名義の契約(携帯電話、クレジットカードなど)の解約
  • 不動産や自動車の名義変更
  • 年金受給停止の手続き

葬儀後の手続きは多岐にわたりますが、優先順位をつけて一つずつ対応していくことが大切です。必要に応じて葬儀社や専門家のアドバイスを受けながら進めていきましょう。

まとめ:心を込めた葬儀のために


葬儀は故人との最後のお別れの場であるとともに、残された家族や親しい方々が悲しみを分かち合い、新たな一歩を踏み出すための大切な儀式です。最後に、心を込めた葬儀を行うためのポイントをまとめます。

■事前準備の重要性: 突然の出来事にも慌てないために

人の死は時に突然訪れるものです。特に高齢の家族がいる場合は、もしものときのための準備をしておくことで、悲しみの中でも冷静な判断ができるようになります。
具体的には、以下のような準備を検討してみてください。

  • 家族間で葬儀の希望(規模や形式など)について話し合っておく
  • 地元の葬儀社に事前相談しておく
  • 葬儀費用の目安を知り、準備しておく
  • 故人の希望を聞いておく(遺影写真の準備・宗教・葬儀形式・埋葬方法など)

また、連絡先リストの作成も役立ちます。緊急時に連絡すべき親族や知人の連絡先をまとめておくと、いざというときに慌てずに済みます。

■遺族と故人の思いを大切にした選択: 後悔しない葬儀のために

葬儀には「こうあるべき」という絶対的な形はありません。大切なのは、故人の意思を尊重しながら、遺族自身も納得できる形で送り出すことです。

地域の慣習は尊重しつつも、無理に従う必要はありません。例えば、飯田・伊那地域でも、前火葬の形式を基本としながらも、家族葬や直葬を選ぶ方も増えています。

葬儀を選ぶ際のポイントとして、以下のことを考慮するとよいでしょう。

  • 故人が生前に希望していたこと
  • 家族や親族の気持ち
  • 地域との関わりの深さ
  • 予算や現実的な制約

大切なのは形式ではなく、心を込めて送り出すことです。「こうすべきだった」という後悔を残さないよう、家族でよく話し合い、納得のいく選択をしてください。

葬儀社との打ち合わせでは、わからないことや不安なことは遠慮なく質問しましょう。

■葬儀の本質を見失わないために

最後に、葬儀は決して終わりではなく、新たな関係の始まりでもあります。故人は形を変えて、私たちの心の中で生き続けます。心を込めた葬儀を通じて、故人への感謝の気持ちを表し、残された方々が前に進むための力としていただければ幸いです。

この記事が、突然の別れに直面した方や、これから訪れるかもしれない別れに備えたい方の一助となることを願っています。

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